一般社団法人全国在宅療養支援診療所連絡会

理事紹介

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岡田 孝弘

 神奈川県横浜市のオカダ外科医院 岡田孝弘です。

 私の病院勤務時代は手術・手術の毎日でしたが、今とは違って術後再発や切除不能となった患者さんも最期まで看る大学でしたのでがん末期のターミナルケアに携わっていました。最期が近付いている患者さん達が亡くなられる前に「家に帰りたかった!」と言われることが多く実現させてあげられないことがいつも心残りでした。

 その当時は在宅医療という概念が知られていなかったのでどうにかならないものかいつも考えていました。そこで院内に在宅移行システムを造り自宅へ帰りたい患者さんが居たら地域へ帰れるように帰る段取りをしてバックアップすることを試みました。しかし、次の問題は受け入れてくれる地域の診療所がなかったのです。


 その時、開業医であった父の体調が悪くなり急遽診療所に戻ることになりました。そこで診療所に在宅医療部を併設し訪問看護師と在宅専任の事務を起き診療を開始したのが10年前のことです。一生懸命仕事をしていました。我武者羅に走り回り、夏休みも正月休みもなく働き、大勢の方の看取りも行いました。町では重宝がられ、毎日毎日在宅医療でした。

 そんな時、「もし、自分が動けなくなってしまったらこの患者さん達はどうなる?」「在宅は一人でやるには限界がある!」「一人で行っている在宅医療は医療レベルも高くすることが出来ない!」と思い周辺で頑張っている在宅医と協力して平成15年に"在宅医ネットよこはま"を立ち上げました。

 何かあった時に助け合い、都合がつかない場合には代わりに動く、専門外の診療を頼まれた時には専門医が協力する。いろいろな在宅の問題や物品のやり取り、患者依頼もメーリングリストで相談しつつ連携することにしました。地域で具体的で分かりやすい研究会も開催して在宅医だけでなく、病院の医療従事者、訪問看護師、介護系スタッフ、ケアマネ、行政職員など多職種の人に集まって頂き地域でチームとして支える在宅療養を考え「いつまでも在宅で安心して暮らせる地域」をみんなで造っています。

 横浜の在宅療養支援診療所も、登録はしているものの活動が出来ていない診療所もありますので、今後多くの先生と協力して、横浜市は"安心して暮らせる街"にしていきたいと思っています。世話人の一人として努力していきたいと思っています。