一般社団法人全国在宅療養支援診療所連絡会

理事紹介

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平原 佐斗司

 私は、卒後すぐ出身大学の消化器内科に入局し、数年後東京で呼吸器内科に入局しました。病棟で消化器癌や肺癌などの進行がんの方に関わる中で、いつしかがんの方が自宅に帰るために役立つ仕事(在宅ホスピス)をしたいと思うようになり、1992年から現在の診療所で在宅医療を始めました。当時テキストもなく、指導医もなく、全く手探り状態で在宅医療を始めましたが、1994年に佐藤智先生の「在宅医学を確立しよう」というよびかけで「在宅医療を推進する医師の会」が創られ、そこに参加しました。そこで、在宅医療の知識や技術を学び、多くの先達や仲間の実践に学び、在宅医療の理念や普遍的価値について教えられました。そんな中で、しだいに在宅医療をライフワークにすることを決意するようになりました。


 当初は、がんの在宅ホスピスからスタートしましたが、1997年ミシガン老年医学セミナーに参加した後、多職種チームによる「高齢者ケア外来」を開設し、認知症高齢者とご家族を、多職種チームで診断から看取りまで継続的に支援するケアシステム(梶原モデル)を創るなど、現在では、がんの緩和ケアだけでなく、認知症をはじめとする高齢者ケアや非がん疾患の在宅緩和ケアについても、実践や研究を重ねているところです。また、NPO法人ミシガンネットでは、理事として老年医学とチームアプローチの普及の活動を行っています。

 在宅医学会では、認定専門医制度委員会副委員長として、在宅医療研修プログラムの創設を手掛け、日本全国どこにいても在宅医療の専門的教育が受けられるシステムを創ってきました。自分でも、日生協在宅医療フェローシップ東京のプログラム責任者として現在2名のフェローの教育を行うなど、教育に関わる機会も増えてきています。

 在宅療養支援診療所連絡会の東京世話人として、微力ながら在宅医療の普及のための活動を行っていきたいと思います。よろしくお願いします。