2021年度メールマガジン創刊号【夏号】

こんにちは。全国在宅療養支援医協会事務局です。
季刊号として年4回の発刊を予定しています。
今回は第1号創刊号を会員の皆さまにお届けいたします。

 

1.全国在宅療養支援医協会長新田國夫先生からのメッセージ
2.日本医師会会長中川俊男先生からの創刊号発行への挨拶文
3.協力団体『日本在宅ケアアライアンス(JHHCA)』より加盟団体のご紹介
   第一回:(一社)日本在宅医療連合学会
4.全国在宅療養支援医協会のあゆみ ~第1話~
5.在宅医療政治連盟について
6.会員の声
7.メルマガ編集長 亀井敏光先生より 

1. 全国在宅療養支援医協会 会長新田國夫先生からご挨拶
 

高齢社会にふさわしい医療の在り方として在宅医療が国民の間に認められてきました。在宅医療を担う会員の皆様のご尽力とご努力に対して心から敬意を表したいと思います。超高齢者での医療の在り方が問われる中、人として誰もが最後まで自分らしく生き続けたいと思う気持ちを尊重し、支える医療を確立してきました。在宅での医療は乳幼児から超高齢者を様々な状況の中、治し支えることです。

昨年度(2020年10月)は日本在宅ケアアライアンスが法人化され在支協がその中心メンバーの一つとして大きな役割を発揮しました。
その中で、基本文書が作られ改めて在宅医療の基本概念が作られました。
このように理論的基礎固めと、更なる発展のためには組織として担わなければならない在支協の役割は大なるものがあります。在支協の中には病院の方もおられます。相互に同じ基本概念を持ち超高齢者社会にふさわしい連携を通じて、その人を支えていくことです。まだまだ課題は多くありますが会員の皆様とともに歩むことができればと思います。

2. 公益社団法人日本医師会 会長中川俊男先生より

「全国在宅療養支援医協会」メールマガジン創刊号 ご挨拶
公益社団法人日本医師会 会長 中川 俊男

「全国在宅療養支援医協会」メールマガジンを創刊されるにあたり、ご挨拶申し上げます。
 地域共生社会の実現に向けて、そのツールである地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組みがさらに進められております。このような中、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期までおくることができるよう、在宅療養の選択をされる方々も数多くいらっしゃいます。そのため、我々は地域住民と連携のもと、それぞれの地域の実情に応じた医療・介護資源を活用した体制づくりを行っていかなくてはなりません。医師や看護師、リハビリ職、介護職、行政、関係団体等のチームで多職種連携を図りながら、誰もが人生の最期まで尊厳が保持され、活き活きと地域で暮らすことができるよう、日本医師会といたしましても尽力していきたいと強く思っております。
 我が国では超高齢多死社会が到来し、在宅療養の存在が益々重要になってまいりますが、先生方におかれましては、それぞれの地域の特徴を活かしたさらなる在宅療養の取り組みにご期待申し上げます。
 また、新型コロナウイルスのワクチン接種が全国各地で行われておりますが、変異ウイルスが猛威を振るっております。我々、日本医師会といたしましても、一日でも早く収束に向かうよう全力を尽くしてまいる所存であり、全国で在宅療養支援を行う医療機関の皆様におかれましても、引き続きのご協力をお願い申し上げる次第です。
 結びに、在宅医療を提供される中での新型コロナウイルス感染症へのご対応等、新田國夫会長ならびに関係各位のご尽力に対し深く敬意を表しますとともに、ますますのご発展を衷心より祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。

3.協力団体「日本在宅ケアアライアンス」より加盟団体のご紹介
日本在宅ケアアライアンス(JHHCA)(https://www.jhhca.jp/)は、2014年11月23日に発表された「在宅医療推進のための共同声明」に賛同する専門職・学術団体が集結し、2015年3月に設立されました。現在19団体で構成されています。第1回は、一般社団法人日本在宅医療連合学会のご紹介です。



一般社団法人日本在宅医療連合学会

代表理事:石垣泰則 / 会員数:4147名
〈主な活動〉
●大会・地域フォーラム、ジェネラリスト養成講座の開催
●在宅医療インテグレーター養成講座の開催
●委員会活動

在宅医療を実践する医師を育成するため、2002年から専門医制度を発足し、認定専門医試験を実施しています。在宅医療インテグレーター養成講座を開催し、在宅医療に取り組む多職種の研修を行っています。2019 年には高齢者在宅医療・介護サービスガイドラインを作成しました。2020 年4 月、在宅医療・介護における新型コロナウィルス感染症対策を発表しました。
 また、最近の活動は、以下の2件です。
1.「コロナウィルス感染症対策人材育成研修会」を開催し、そのコンテンツを委員に公開いたしました。
2.厚生労働省の委託事業で「在宅がん緩和ケア人材育成事業」を行いました。


★★★日本在宅医療連合学会主催の地域フォーラムのご案内★★★
  2021年9/4(土)・5日(日)開催 
詳細は、下記をクリック!

4. 全国在宅療養支援医協会(旧全国在宅療養支援診療所連絡会)のあゆみ

 事務局長 太田秀樹

■ 第一話 在宅医療推進のための会のこと
本協会は、いまから22年前の2007年に産声を上げましたが、発足までの経緯をお話するには、在宅医療助成勇美記念財団(http://www.zaitakuiryo-yuumizaidan.com/)のさまざまな活動からお伝えせねばなりません。ご承知のように2000年に介護保険制度が始動し、在宅医療の推進は国を挙げての課題でした。勇美記念財団が活動を開始したのもこの時期で、この財団が日本の在宅医療をここまで牽引することになるとは、だれも思っていなかったのではないでしょうか。
 在宅療養を家族に頼らず、社会的介護で支えようと介護保険制度が開始されたものの、在宅医療の普及はまだまだでした。そこで故佐藤智先生が中心となって、勇美記念財団に「在宅医療推進のための会」を組織しました。現在この会は、60名以上の大所帯となって、精力的に活動が続けられていますが、この会の発足は2003年のことで、2002年12月に佐藤智先生から送られてきた呼びかけの貴重な手紙が残されています。
(写真―1)はその手紙での呼びかけで、年が明けた2003年1月17日(金曜日)19時30分から、「在宅医療推進のための会」の発足式が、ホテルニューオータニ 本館 16階 北斗の間で開催されました。そこに、厚生労働省官僚 医療経済研究者 在宅医療を実践している医師が集いました。
当時のメンバーは、中村秀一(厚労省 老健局長)、武田俊彦(厚労省 保健局医療課 保健医療企画調査室)、田中滋(慶応大学大学院教授)、田中耕太郎(山口県立大学教授)、大久保一郎(筑波大学教授)、西本恭子(大学院研究者)、田城孝雄(日医総合政策研究機構)、佐藤智(医師)、英裕雄(医師)、太田秀樹(医師)、川島孝一郎(医師)らでした。
毎月定例で平河町にある旧全共連ビルの地下の一室にあつまり、在宅医療の在り方や推進の方策を熱く語り合ったものです。会議室では佐藤智先生が自らサンドイッチ代として、1000円の会費を徴収されていたことを鮮明に覚えています。現在その地には、地上21階だてのJA共済ビルがそびえています。

さて、この会も少しずつメンバーが入れ替わり、和田忠志先生や蘆野吉和先生らも参加されるようになりました。会のアフターは、みんなで一杯呑むことが慣例となり、田中滋先生を囲んで東急ホテルの最上階ラウンジで上品にワインということもありました。この場で、覚えた受け売りのワインの知識を、いたるところで披露しています。尤も、医者だけの時は、麹町の居酒屋「はくら(写真―2)」集合でした。
当時は制度的にも在宅医療の実践には、さまざまなハードルがあり、ついつい愚痴をこぼしながら、互いに慰め合う場面もありました。そんな状況でしたが、酔った勢いで、誰かが「在宅医療を社会にアピールするサミット」やろうと言い出しました。全員酔っ払いですから、この夢のある建設的な提案は満場一致で可決。勇美記念財団に提案することとなります。これが、毎年行われている「在宅医療推進フォーラム」のきっかけです。記念すべき第一回は2005年11月23日に開催でした。(続く)第二話 国立長寿医療研究センター大島伸一総長との出会い

(写真―1 佐藤智先生からの手紙 写真―2 はくら)
佐藤先生の手紙の内容は、下記をクリックください。

5. 在宅医療政治連盟について
 在宅医療政治連盟 会長島田潔 (全国在宅療養支援医協会)

在宅医療政治連盟https://zaiiren.jp/ は、在宅医療を必要とする患者と在宅医療に従事する者の権益擁護と地域医療の健全な発展を目的に、2017年3月に結成されました。全国在宅療養支援医協会会長の新田先生と事務局長の太田先生をはじめ、日本医師会の会長と常任理事の先生に顧問としてご参画頂いております。

また、政治連盟の働きかけで『在宅医療推進議員連盟』も2017年6月に発足しました。
厚生労働大臣 田村憲久会長のもと
90名余の国会議員が加入し、弊連盟と緊密な連携のもとに活動しています。

 
政治連盟の主な活動
・『在宅医療の集い(政治パーティー)(毎年11月に東京会場とオンライン配信で開催)
・『在宅医療懇談会』(4: 推進議員連盟と共催、国会議員/厚労省官僚との親睦懇話)
・『政治連盟総会』 (毎年3月に東京会場とオンライン参加で開催)
・『在宅医療推進議員連盟 総会』(国会議員/官僚向けレクチャーと提言案の作成)
おかげさまで、次のような成果を収めています。
〈2019年介護報酬改定〉
☆居宅療養管理指導の「同一建物居住者」に対する大幅な減額検討について
→2~9名までは増額、10名以上は2~10単位以内の小幅な減額へ

〈2020年診療報酬改定〉
☆『月2回以上の訪問診療』の医学総合管理料に対して対象を制限する案について
→この対象要件は「包括的支援加算150点」ヘ変更
☆在宅療養支援診療所の評価 として 『初診 加算 80点 』 『ターミナルケア加算+500点増額 』

〈新型コロナ関連〉
☆「在宅時/施設医学総合管理料」に対する特例措置 (2020年424日保険局事務連絡)
→診療計画で月2回以上訪問診療を行っていた患者において、やむ無く訪問診療が1回になる場合は、1ヶ月に限り訪問診療1回と電話等再診の組み合わせで前月通りの「医学総合管理料」を算定可
(2021226日保険局事務連絡)
☆新型コロナ感染者を「緊急往診加算」の算定対象とする
☆新型コロナ患者について、在宅酸素の指導管理料及び各種加算の適用対象とする
☆予防接種は混合診療と扱わない(令和2年3月23日保険局通知の解釈を議連総会で再確認)
今年度から、全国の地域・道府県に代表者を設置して「全国代表者会議」を発足する準備を行っています。
全国各地域の医療情報なども踏まえた、きめ細やかな活動を目指していきますので、全国在宅療養支援医の先生方のご協力とご支援をよろしくお願い申し上げます。

2021年度第5回『在宅医療の集い』開催決定!! 
詳細は下記をクリック 

6. 会員の声 地域での活動!

会員名:猪口寛先生(佐賀県)いのくち医院 
Tm
ネットワーク(鳥栖三養基地区在宅ネットワーク)の紹介
私は現在佐賀県で在宅医療を毎日午後から行っている者です。
在宅は平成7年(1995年)よりかかわり、当初7年は大分県の大きな病院のサテライト診療所の院長として患家を訪問していましたが、当時は在宅医療という言葉すらありませんでした。その後平成15年(2003年)佐賀県で開業し一人で在宅を始めました。周りには縁故も知人もなく、全くゼロからのスタートでした。
2010年佐賀大学で行われた「がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会」において、ある薬剤師さん(現在事務局をしてくれています)から在宅ネットワークを立ち上げませんかという相談を受けました。その後連絡を取り合い2011年私と訪問看護師、薬剤師、地域包括支援センター職員、介護保険課職員の5人の世話人によるTmネットワークが産声を上げることになりました。
世話人の人数も徐々に増え、いろいろな職種の方が何を知りたいか、何に興味があるかを世話人会で話し合い、年に3回~4回の研修会を会費制で行ってきました。仕事のあとの19時半から21時までというタイトなスケジュールにもかかわらず、毎回40-70名ほどの方が集まり、在宅スタッフたちの熱意を感じていました。そういう中、医師会にも何回も足を運びましたが、医師だけは参加が悪く職種による温度差を感じていました。
地域在宅医療推進事業が始まると医師の関心は高まりましたが、医師会の一部には在宅医療への理解が乏しい方がおられ、当初は色々と苦労しましたが、研修会を開催する等の活動で医師会の理解も深まり、現在は円滑に運営出来ています。
COVID19のパンデミックにより会の運営もいったん止まりましたが、継続希望の声が上がり昨年末よりZoomを用いた研修会を開始。今までに3回を終了しました。Zoomの操作になれることは災害時の多職種連携に役に立つこともあり、また台風等で計画した研修会の講師がおいでになれないときでも研修会が行えることから、これからも積極的に参加を呼びかけ、操作に慣れていただき、災害時にも備えられる体制を構築したいと思っています。

会員名:紅谷浩之先生(福井県)オレンジホームケアクリニック 
コロナ渦で誰かと対面で会う機会が少なくなった。講演会もオンライン形式になり、初めましての出会いもパソコンの画面越しということが増えた。オレンジでは開院以来、自分たちの活動を発信し続けることを大切にしている。新しいチャレンジをするときは誰かとの出会いから始まることが多い。最近は、ウェビナーを自主的に開催して、オレンジの活動を発信している。オンラインの良い面は、遠くにいる人とも気軽に繋がれること。ウェビナーで偶然再会したドクターがこの春からオレンジで働くことを決めてくれた。どんな状況でも、誰かと繋がることは工夫次第でできる。これからもワクワクする誰かとの出会いを楽しみに発信を続けていきたい。

~編集後記~
お待たせしました。全国在宅療養支援医協会(在支協)メールマガジン(愛称:インフィニタス)創刊号の発行となりました。創刊に当たり中川俊男日本医師会長と新田國夫在支協会長からも御寄稿を頂きました。中川会長からは在支協への期待が新田会長からは会員への感謝の言葉が記載されていて、有難いと思うと共に会員一同の一致団結のためにメルマガを充実させねばと重責を感じた次第です。太田秀樹在支協事務局長からは「在支協のあゆみ」を連載で投稿頂く予定ですが、創刊号の第一話は2002年12月の佐藤智先生の手紙から2005年11月開催の「第一回全国在宅医療推進フォーラム」でした。在支協の誕生秘話満載で、第二話は「国立長寿医療研究センター大島伸一総長との出会い」との事で私も早く読みたい気分です。在宅医療関連の各学会・団体等の活動紹介を一団体ごと投稿頂く予定で今回は、日本在宅医療連合学会でした。島田潔在宅医療政治連盟会長より成果等の活動報告があり、一会員として御尽力に感謝する次第です。
さて、このメルマガで一番充実させたいのは「会員の声」欄です。今回は猪口寛先生と紅谷浩之先生より御自身や地域の活動報告を頂きましたが、趣味や自慢したい事など何でもありの投稿欄としますのでどしどし御寄稿頂ければ幸いです。このメルマガは季刊発行です。次回は秋号で10月を予定していますので、「会員の欄」秋号の投稿は8月末頃までに事務局に頂ければと思います。まだまだ続くコロナ禍の上に暑い日々が待っています。皆様、御自愛下さい。そして、今後も在支協メルマガ宜しくお願い申し上げます。
編集長 亀井敏光
~事務局よりお知らせとお願い~

協会のホームページの小規模リニューアルをいたしました。
現在、ホームページの充実のために
<在宅医療に役立つ書籍>の掲載を検討中です。会員の先生方のおすすめの書籍をぜひご紹介ください!
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